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☆TAKISHITA RYO Official Blog ☆

枇杷の実をかじる(原題「真夜中の果実」)

2022/05/27
 

真夜中の果実

2011-07-04 11:34:30
 

喉が、とても渇いた。
 

うっすらとまどろみ、
汗をぐっしょり吸い込んだTシャツは生あたたかく、ここは自分の部屋だ。
 

そばに置いてある水に手をやると
軽い感触が空をつかむようにペットボトルが倒れた。
 

暑い夜に
500ミリリットルの中身は、ほとんど飲んでしまった。
窓は開いているが、網戸に風はない。
 

少し離れたコンセントの簡易タイマーを
一時間くらいねじり、
古い小さな扇風機をまわす。
 

冷蔵庫に、枇杷(びわ)があったはずだ。
 

Tシャツを新しいのに替えながら台所にいくと、
冷蔵庫のひんやりしたやわらかい明かりの中に、
小さな一房があった。
 

 

ひねった蛇口のぬるい水は
冷えた実を枝のまま、
ジャバジャバと濡らす。
庭の枇杷の季節も、そろそろ終わる。
 

 

小皿にのせて、部屋の灯りをつけた。
うちの白熱球は電球の芯を燃やすヤツではない。
蛍光灯をよじって丸めた省エネ型の光が
 

ボーっとゆっくりと照らしはじめた。

 

 

 

しずくをつけた、枇杷を眺める。
 

頬を赤らめたような、うぶ毛のほんのりとした輝きは、
渇きの征服欲と独占欲を煽るようだ。
 

たまらず思い切って、
 

ひとつもぎ、うす皮をつまんでめくると、
蜜をしっとりと光らせながら果肉が、
芳醇な柔肌をみせた。
 

皮が張り付いた感じは、まだ若い実だ。
口に含むと、汁が甘くひろがり、
酸っぱさが喉を潤す。ツンとくる酸味が、

 

夜中の渇きに丁度いい。
黒い種をプッと吹く。
 

 

指をベタつかせながら、もうひとつ、もうひとつと、つまんでめくり、
小さな果物の肉汁を味わい、種を吐き出す。
 

 

皮がスルリと剥けた。
 

これは、甘い実だ。
 

もったいなく
ゆっくりと、まるまる
すべて肌けさせた。
 

濡れたまんまの、つややかさ。
 

口の中に、放り込む。
やはり、甘い。
 

硬い種のあった箇所に舌を這わせると、
そのツルツルとしたくぼみに蜜がやどり、
なんともいえない芳ばしさを感じるのだ。
 

熟れてやわらかみを帯びた成熟の落ち着きだ。
 

果汁のわずかな匂いは、青い草と、夏の芳香がする。
 

 

 

盛られた黒い種の山
よれた果実の皮のあと。
 

小さな扇風機は、静かに首を振るだけだ。

 

 

夜の果実の、余韻のままに
 

灯りを消して
また、眠ろう。

 

 

 

 

 

 

残想(zanzou)

2011-07-13 10:06:51

 

 

 

 

  残想(Zanzou)
 

 

やさしい残想をみる
 

まるで永遠だ。
こぼれおちた記憶
 

流れていく、
いたわりに満ちた
ひとつひとつの
願い
 

いつでも
つかみ損なっては
逃げてゆく影のように
 

水面にうつるたび
やわらかくえぐる
 

わかっている
知っている
 

そんなものは永遠だと。
 

 

消えるたびにおもうのだ
 

 

やさしい残想は
もうここには
ないのだと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も訪問ありがとうございます。
 

でも、やさしい記憶は生き続けているのです。
 

 

ソウ、オモイマスの
想、思います。
 

それはあの年日時ではなくて、瞬間の断片なのだろうと
 

タイムマシンで過去にかえらなくても、ここにいつでも、ある。
 

ソウオモイマス
 

想います。涼
 

 

 

 

 

「女性よ」

2011-02-18 10:03:30

 

 

女性よ
 

 

かくも惑わし
かくも導き
 

 

かくも
与えられ
かくも
奪いさり
 

 

敬意と美の女神である
 

だから
男は生きりゃいいのである
 

 

山あり幸あり
海あり宇宙あり
 

 

 

君に光あれ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女は、移りゆく

 

 

 

「涼さん、」

 

 

 

(えっ…と…)
 

「おひさしぶりデス!」
 

女性は軽く会釈をした。
道端だし、突然だし。
 

(うーん)
 

どなたでしたっけ?というのが
ツイ、顔ニ出テシマッタ
 

「はい?」
 

 

 

大変に失礼な話である。
ホラあの人ダヨ!ってのに
「あ、ども~」なんて返せば
相手も笑顔で「ええ」なんて止(や)んごと無く過ぎるのに
 

人生は、いつも考える時間を待ってくれない。
 

…はい?だ。
 

 

若い女性は少し間ののち、
 

桃色のハイヒールを、
点かないライターのごとく
カッカッカッと火花をちらして去っていった。
 

 

普段演ってるお芝居でも、よいのに、
日常の、芝居が、できないようで、
見送るだけの、後ろ姿。

 

 

ホント女性のみなさんには悪いのだが、
僕は女性の顔を覚えるのが苦手だ。
 

男子特有の現象で女性を
目の前にアがってしまうというのはあるにしても、だ。
 

 

たとえば冬に、
なにかモコモコしたコートにフワフワした袖口で
 

「こんにちわ」と会ったきり
 

夏に、肩を出してハツラツとハダけた肌をあらわに
サラサラした薄い皮膜のようなワンピースで
 

「熱いですね~」と
 

声をかけられたら顔認証でも
Googleの画像検索でも引っかかっらない。

 

 

いやいや服装のことだけではない。
 

髪なんか、長かったり短かったり、
茶色かったり、ネジっていたり、
結んでいたり、盛っていたり、爆発していたり。
 

 

だって
久しぶりに会うと
印象がちがうのだ。
「覚えている」が「憶えがない」のだ
 

 

ましてメイクだ。
 

 

大きな瞳に、中国皇室の扇子よろしくバッサバッサとまつ毛を揺らし
ピンクのチークで頬を赤らませながら、
湿ったくちびるは香油に使うオリーブ油のような艶やかさだ。
 

 

すっぴん?
 

 

劇場に入ると楽屋や舞台で、数々の女優さんたちのすっぴんは見てきた。
驚きはしても、そろそろ受け入れるもんだ。
持って生まれた造形は天然ものだし、
みょうに愛らしかったりする。いわば素材の美だ。
 
 

バケた、
戦闘状態には感嘆しながら微笑んでしまう。
 

 

 

いや
すっぴんとかの問題でなく
記憶とすら重ならないことがある。
 

 

女性は
春夏秋冬、色鮮やかに
その姿を変えているようにうつる。
 

 

そう女性は変わるのだ。
 

少女の時代から、学生時代、
恋人に出会って去って、
社会に入って、いくつか繰り返して
歳を重ねて安定して、安定しないで
 

それぞれに
その時の「華」がある。
 

あ、僕は結婚する少し前の女性のある種の美しさも好きだ。
凛として安定した自信のような、
それでいて不安と期待とが混ざりあった立ち姿。
 

 

あ、眺めるのが、ですよ。
男には、絶対ないから。
 

やっぱり、女性らしさってあるような気がする。
差別でなく、区別だ。
区別は平等ではない。
そもそも同じではないのだから。
 

 

 

そして
母親になると、また変わる。
 

それは変わろうとするのと変わらざるおえない両方かもしれないけど、
鬼子母神の「鬼」と「愛」のふくよかさは、素晴らしい特権とさえ思える。
いつまでも恋人のままでいたい旦那さんには寂しいことだが。
 

そうだ、昔は苗字(みょうじ)も変わった。
 

 

 

女性は
 

 

 

春夏秋冬、
色とりどりの季節のように
夜空めぐる月のごとく
変わっていく

 

 

だから

 

 

ひさしぶりの再会に
 

 

また、
翻弄されちまうんです
 

 
男は、いつでも取り残されたまんまだ
 

 

Yahoo!知恵袋でも、教えて欲しい。
「どうすれば女性の変化を憶えておけますか」と 

 

 

 

 

いや
 

…そもそも、

 

 

 

この発想が「男」なのだろう。

 

 

 

 

 

いつも最後まで、ありがとうございます。
メッセージもありがたく読ませてもらっています。また。涼
 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
俳優 YouTubeダーさん  プロデュース公演に参加したり若手作家たちの作品にも精力的に多数参加。そのBEEPでDEEPな交友関係はかなり広い。YouTubeチャンネルは保育士さんや子供たちに大人気。また国民的テーマパークのショーアクターとしての実績も長い。 絶対青春コメディ sing!!! 九州公演 2022/01.14〜15 劇団S.W.A.T!公演「ある超能力者の記録」2022/02.10~20 など
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