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☆TAKISHITA RYO Official Blog ☆

カフカ 短編集【街の紋章】より(原題「カフカと、がんばれ」)

2022/05/05
 

フランツ カフカ「街の紋章」

2011-03-09 10:15:06
 


 

フランツ・カフカの短編に「町の紋章」という話がある。
天まで届くバベルの塔の建造をしようとした街の歴史。
 

3ページにみたない話だが、
日本のある言葉が思い浮かんだ。
 

「がんばる」だ。
 

(カフカは読む人によって色んな形に変わる寓話なので
「オリジナルを先に」って方は、そちらを読んでから続きをどうぞ。涼)
 

 

もしかしたら明治維新かもしれない
世界という大きな舞台へ
新しくこの国をつくろうとして、
文明開化は花開いた。
 
そこにも、その精神は、
地脈となって流れていたはずだ
 

世界のルールに乗っ取った戦争のはずだった
この小国は多くの犠牲の払い、その言葉のもと
 

世界に挑んで、
色々勝ち獲りはしたが、
やがて敗れて全てを奪われ、打ちのめされる。
 

いやもうダメかと、
 

しかしふたたび
底力の復興と奇跡の繁栄を成しとげたのだ
 

その「握りこぶし」の言葉のもと。

 

市民を奮(ふる)い立たせた
その言葉とは
 

「がんばる」だ。

 
さてカフカの「握りこぶし」の方に話を戻そう。
 

カフカの短編「街の紋章」に出てくる天まで届く塔は、
旧約聖書に出てくる逸話だ。
 

天まで届くバベルの塔は
人間の技術と最高の知恵を集めた「神に近づく」塔だ。
 

聖書の原典では、
二つの民族が「神に近づくだぁ?」と神の怒りに触れ
「言葉が通じなくなり」争いを起こし
 

天まで届く塔は、建造の失敗を余儀なくされる。
 

 

カフカの町の紋章に
神は出てこない。

 

ただ繁栄と歴史が描かれている。そのとてつもなく巨大な歴史と
いつまで続くかわからない巨大な事業に、人々は疲弊し、
 

その作業だけが
意味なく続いていく。

 

その町の紋章が「握りコブシ」だ。

 
さて僕らの
「がんばる」って言葉は

 

失墜してからもう二十年くらい立つだろうか。

 
学生闘争の終焉と
 

高度経済成長からの世界への躍進も
バブルと弾けて、
 

 

「頑張る」という言葉も
いつしか、
 

頑(かたく)なに張(は)るって漢字は、
今じゃ友人の応援になりにくくなってしまった。

 
「がんばれよ!」なんか無責任な響きにも思える。
 

自分を表現することと、人への感嘆くらいだろうか。
「ガンバッているなぁ」と

 

明治維新から掲げていた「頑張る」という「コブシの精神」
その旗の生地はボロボロで、描かれた紋は古びてしまったのか。

 

 

「この街を壊してくれ」という願い

 

 

カフカの町の紋章の「握りコブシ」は、かつて
最初は「奮起」と「やる気」の象徴だったのだろう。
 
 

今では、「この街を壊してくれ」という願いのコブシだ。

 

短編の主人公は、廃墟を目の前に、街の歴史を回想しているようにも思える。
 

「がんばる」

 

その言葉は
カフカの町の紋章のように
今や、もとの生命を失った。
 

 

カフカと、願晴れ

 

だが僕は、その言葉に変わる
気の抜けた「ふぁいと~」や
可愛らしく「ガンバ」
ではない、人に伝えたい気持ちや自分に期待したい気持ちを
 

表現するときの「その言葉」には
 

なにものにも代え難い成分みたいなものが、あり
それでなければ、言い現(あらわ)せられない
 

何かがあると感じていた。
 

でも、大切な人に、その言葉は繊細すぎて、使えない。

 

 

だから、いつしか僕はその人たちに

 

 

「願、晴れ」と、

 

 

少しだけ記した。
 

 

どんな天気だって
太陽は、雲の上に
変わらず
輝いている。
 

生命の源、熱の中心
 

太陽の光を、浴びるまで
 

 

それを
願うのだ。
 

生命の成長に

 

頑なに張っていたっていい
うなだれてるときもある
ダラーっと寝っころがっていても
 

 

生命の成長に
 

 

 

「願、晴れ」と

 

 

 

そっと添えたいと

 

 
心の中で
 
握りこぶしを、
思いっきり
振り上げる

 
 

 
かつての
願いを、忘れないために。
 

 

 

 

最後までありがとうございます。涼

 

 

 

【掟の門の先に】カフカ 「掟の門」より
 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
俳優 YouTubeダーさん  プロデュース公演に参加したり若手作家たちの作品にも精力的に多数参加。そのBEEPでDEEPな交友関係はかなり広い。YouTubeチャンネルは保育士さんや子供たちに大人気。また国民的テーマパークのショーアクターとしての実績も長い。 絶対青春コメディ sing!!! 九州公演 2022/01.14〜15 劇団S.W.A.T!公演「ある超能力者の記録」2022/02.10~20 など
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